WORKS
Nさんの家
A Simple, Quiet Life
「ちょっとずつを楽しみながら、日々の暮らしを整える」
長年住まわれているご自宅を少しずつ手を加えながら楽しんでいるNさんご夫妻。
これまでも、塗り壁に挑戦されたり、オーダーの建具を取り入れたりと、”ちょっとずつ”を楽しみながら、暮らしの工夫を重ねてこられました。
初めてNさんの家にお伺いしたとき、その”ちょっとずつ”を丁寧に積み重ねられた空気が、家全体にやさしく漂っていたのを覚えています。
中古住宅を購入してから、少しずつ手を入れながら暮らしを育ててきたNさん。
棚もご自身でDIYされるほど、住まいに手をかけるのが好きな方です。
今回ご相談いただいたのは、キッチンの棚板。
すでにご自身でDIYでつくった素敵な棚があるのですが、
「古材の杉板に古色風の塗装だと、どうしても“和”の雰囲気が強くて…」
と、Nさんが本当に欲しかったのは、
“使い古した足場板のような、ラフだけど清潔感のある雰囲気”。

そこで、材料選びから一緒に慎重に進めました。
キッチンで使う棚板なので、古材でも清潔感は大切。
実物を見ていただきながら、
「これなら、あのイメージに近いですね」と、ひとつずつ確認していきました。
そして、
奥様のお気に入り場所が、またひとつ増えました。

棚板のご相談をきっかけに、
食品庫や洗面所など、暮らしの中で気になっていた場所のご相談もいただきました。
食品庫では、既存の棚を解体し、
卵の殻が入った〈エッグペイント〉で壁を塗り直して、
高さ調整のできる棚板と新しいコンセントを設置。
使いやすく、気持ちのいい空間に整えました。

洗面所の照明交換では、
既存照明の跡が少し残っていたため、
サクラの木で台座をつくり、
新しく設置したサクラの棚と素材を揃えて、
空間全体が自然につながるように工夫しました。

こうした小さな調整をひとつずつ重ねていくと、
家の空気が少しずつ変わっていくのを感じます。
施工が終わったあと、Nさんが
「もっと早く出会いたかったです」
と言ってくださったのが、とても心に残っています。
家具制作&一級建築士事務所
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