WORKS
風の通りみち
The Wind's Path
「古民家に心地よい風を通す、手仕事で仕立てた木の網戸。」
築100年以上の古民家。
まわりは新しい家が並ぶ中、ひっそりと残る古い民家を改修したお蕎麦屋さんがあります。
店主から網戸の製作をお願いされ、はじめてお店を訪れると、元気いっぱいのワンちゃんが熱烈にお出迎えをしてくれました。
店主がこの家を譲り受けた十数年前、大工さんたちと一緒に基礎工事や屋根の吹き替え、構造の補強など、 これからも住み続けられるように大きなリノベーションを行いました。
その当時、木製のガラス戸は残っていたそうですが、網戸はなく、ガラス戸が入るためだけの溝がありました。 それでも「いつか網戸を入れられるように」と、 大工さんが新しい溝を仕込んでくれていて、 今回はそこに木の網戸を納めることになりました。

現場では、たった1メートルの距離でも左右の高さが違い、 戸が当たる柱もまっすぐではありません。 一枚一枚、場所に合わせて手鋸で切り落とし、 鉋で削っては合わせ、また削っては合わせ……
その微調整を何度も繰り返します。


古民家ならではの寸法の違いや癖に合わせて微調整を重ねながら、現場で網戸を削り合わせた後、網を張るためにまた工場に持ち帰ります。
(※普段は、採寸した寸法で網戸を製作することが出来るので、工場で網を張ってから現場に納品します。)


今回は、いつもなら一枚で張る網を、 中桟のところで二枚に分けて張りました。 元気なワンちゃんが走り回って破れてしまっても、 張り替えやすいようにと。
大切に引き継がれた古い民家に、心地よい風が入るよう製作させていただきました。
家具制作&一級建築士事務所
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